被リンク獲得の正攻法は「あたり前のこと」をやっただけ
今回は、SEOの根幹たる根幹である「被リンクの獲得方法」について、最高月間280万PVブログを育てた経験を持つネルが話を進めていきたいと思います。

僕は「クルマ系ブロガー」として主に活動してきたわけですが、ただのニートが生計を立てれるほどまでにブログを発展させることができた理由は、価値のある被リンクを獲得し続けてきたことに他なりません。これはGoogleがリンク構造に依存した検索結果を返答している限り、時代が変わっても有効な方法論です。
そして、この方法論は、裏ワザでもなく言われてみれば「あたり前のこと」なのに、気付いている人は少ない。さらにブログ運営に反映できている人は滅多にいません。今からの情報を知っておくだけで、かなり優位に立つことができますし、これからのブログ運営の方針がハッキリと定まってくると思います。
まずはネタバレ、「リンク行為する人」を直接ターゲットにする
「被リンクを増やす方法」について、まずはネタバレです。
簡潔に言うと、以下の順を追った内容となります。
- 一般人に向けて、役立つ情報を発信しても被リンク獲得の確率は低い。
- そのジャンルで「リンク行為する人」が誰なのかを考える。
- 「リンク行為する人」が毎日訪問してメリットのあるブログにする。
では、詳しく説明していきます。
1. 一般人に向けて、役立つ情報を発信しても被リンク獲得の確率は低い
ブログを始めるにあたって多くの方は、役に立つ情報を発信しなければならないと感じているはずです。しかし、この「役に立つ」とは、Googleはどのように判別しているのか?
Googleは、文章を単語に分解し、単語レベルで理解し、書かれている内容の方向性は、かなりの高精度で判断することができると思われます。しかし、そのページが人間にとって役に立つかどうかなんて、この時点では全く判断できていない。書かれていることが、ウソかホントかもわかりません。これはGoogleの中の人が明言しています。
こういった欠点を補う手段としてGoogleは、被リンクの獲得量、いわゆるリンクジュースの増減量を観測し、人間にとって有用かどうかを推定します。この推定を検索結果に反映させているわけです。
ここまでで言いたかったことは、「被リンク」を獲得することが重要だということです。
被リンクを増やすのは難しい
しかし、「リンクを貼る」という行為は、一般的に誰しもが行うことではありません。
有益な情報に対して、SNSで「フォロー」をしたり「いいね」をすることは、割と多くの人にとって日常的です。それに比べ「リンクを貼る」という行為は、普通の人は滅多にやりません。
つまり、一般人に向けて有益な情報発信を続けていても「被リンク」を獲得することは滅多に無いのです。
多くのブロガーが、この現実に疲弊、消耗します。
2. 取り扱うジャンルで「リンク行為する人」が誰なのかを考える
しかし、「リンク行為する人」というのは少なからず存在します。
それは、Webページを制作する人です。ブロガー、ライターも含まれます。彼らをブログ読者のターゲットとして直接的に狙っていきます。
そして、もう一歩踏み込んで考えてほしいのは、ジャンルによって「リンク行為する人」の性質が違うということです。
「リンク行為する人」例1
例えば、クルマ系ブログの場合、50代男性が読者層のピークです。比較的古くからあるWebサービスとの相性がいいのが特徴です。「誰か」によって、僕が書いた記事が無断でコピペ転載され「2ちゃんねる(5ちゃんねる)」のスレッドに使われることも多かったです。この場合「スレ立て職人」が「リンク行為する人」として機能しています。
(補足説明として、2ちゃんねるからのリンクはnofollowでSEO的な価値は無いか、低いと考えられる。ただし、この2ちゃんねるを起点に数多くの「まとめサイト」へ情報が拡散されます。そこからのリンクがSEO的に評価されることになります。)
「リンク行為する人」例2
さらに、もう一つの例です。クルマ系はアドセンス広告が、比較的高単価で、儲かるジャンルとしても一定の人気があります。趣味と実益を兼ねたブログ運営をする人も多いです。
そんな中、同じクルマ系ジャンルのブログ、いわばライバルサイトに、僕が制作した記事と写真が引用されることも多いです。
そのうち何割かが無断盗用で、何割かがモラルある手法で引用元としてリンクをしてくれます。この場合、自分以外の「ブロガー、ライター」が「リンク行為する人」として機能しています。
誰が「リンク行為する人」なのかは、大きなSEOテーマ
上記のような「リンク行為する人」の例は、アクセス解析してすぐにわかるようなものではありません。長期間ブログを更新し続けて、ようやく自分だけの精度の高い情報になります。そして、ブログの成長と共に変化していきます。ブログ運営を続ける限り常に思考し続けなければならない重要なSEOテーマの一つです。
ブログ開始時から「リンク行為する人」とは誰なのかを推測し、コンテンツに反映させていくことが重要です。
3. 「リンク行為する人」が毎日訪問してメリットのあるブログにする
上述の「リンク行為する人」例2は、ほとんどのジャンルで当てはまる可能性が高いです。
つまり、同じジャンルのライバルブロガー、ライターは「リンク行為する人」として当てはまるケースが多い。彼らにとってメリットのあるブログコンテンツを多く用意すれば、「被リンクが集まりやすい」というわけです。
ライバルブロガーが、あるサイトを繰り返し訪問するには、一つの共通する理由があります。それは記事ネタを探しに来ているということです。別の目的の場合もあるかもしれませんが、ブログオーナーの彼らは、記事ネタになりそうなコンテンツを発見すれば、また再訪問しに来るはずです。
彼らのネタ探しの巡回リスト、彼らのブックマークの中にあなたのブログが加わることが重要です。
ここまでで言いたかったことは、次の二点です。
- 一般人から支持される記事を書いても伸びにくい。
- Webでの発信、制作をしている人(他のブロガー、ライター)から支持される必要がある。
では、記事ネタに使えると思われるには、どういったコンテンツを積み上げていけばいいのか。これはGoogleが、上位表示されやすいとして示している指標、「専門性-権威性-信頼性(英名略語 E-A-T)」がそのものとなります。
- E-A-Tを備えたコンテンツを発信する
- リンク行為する人(ブロガー、Web編集者)がネタ元として使いたくなる
- リンク行為する人から支持されるサイトは被リンクを集めやすい
- 被リンクを集め上位表示されやすくなる
この1~4の「あたり前の流れ」の理解が大切で、ブログ運営の上で常に意識していく必要があります。
では具体的にE-A-Tを備えたコンテンツとは、どういったものなのか。
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- (E)専門性「初心者でもできる専門性を上げるテクニック」