WordPressは自分だけの優れたメモツールにもなる
ワードプレスの記事作成でオススメの下書きテキストエディタは、実はWordpressです。
冒頭から意味不明の発言ですが、これについて、10年以上、広告収入だけで生きてきたネルが、詳しく説明していきます。
ブログ執筆作業のテキストエディタは何を使っている?

ブログの執筆作業をWordpressの編集画面でイチから直接執筆している方も、もちろんいると思いますが、こういった方は少数ではないでしょうか。多くの方は、何らかの別アプリ、テキストエディタを使って「下書き」をしていることだと思います。
僕は、家でも書くし、ノマドでも書きます。だからオンラインサービスのGoogle Keep、Simplenoteなんかを以前は下書きツールとして使っていたのですが、自分の操作ミスで記事が全部消えて戻らなくなったり、サーバーのトラブルでしばらくログインできなかったりと、不便を感じることもありました。
上記の他にもオンラインメモとして、Evernote、OneNoteといったサービスがあります。
そこでもっと良い方法が無いかと思案していたところ、「下書き専用のワードプレスを別途インストールする」という方法を思いつき試してみました。一ヶ月ぐらい毎日使ったところ、ほぼ不満なく使えており、むしろ一般的なオンラインメモツールよりも優れた部分が目立ちます。
インストール先は、レンタルサーバー付属のサブドメインを使う
まず準備として、下書き用Wordpressのインストールをしなくてはいけません。この最初の設定が面倒なのがデメリットとなりますが、既にWordpressを始めているのが前提ですので、インストール先のサーバーはあるはず。そして、インストールをした経験もあるはず。少し思い出すだけでサクサク進められると思います。
データーベースの設定
下書き用のデーターベースを作ります。データーベースの制限数に余裕がある場合は、下書き専用のデーターベースを作ったほうが、後で管理が楽だと思います。
データーベースの制限数に余裕の無い場合は、新しい接頭辞を使うことで、従来からあるデーターベースを使い回すこともできます。

インストール先は、レンタルサーバーに付いているサブドメイン
WordPress本体をインストールします。インストール先は、レンタルサーバーに最初から付いているサブドメイン下にディレクトリを作り、その中にインストールするのがコストもかからず簡単だと思います。下書き用のためにわざわざドメインを取得、維持する必要もないでしょう。
検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする
WordPress本体のインストールが完了したら、管理画面にログインしてください。
左サイドの設定→表示設定→検索エンジンでの表示
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」
にチェックを入れてください。
下書きなので、当然、検索エンジンにインデックスされてはいけません。
ベーシック認証でロックを掛ける
本運用のWordpressシステムでは、管理システムが含まれるwp-adminなどにベーシック認証を掛けるのが一般的です。セキュリティ向上を目的に僕もやっています。
下書き専用のWordpressでは、すべてのページが一般公開されてはいけないですから、Wordpressインストール先のトップディレクトリにベーシック認証を掛けておきます。
インストールするプラグインなど
インストールするプラグインは、
- Classic Editor
- WP Multibyte Patch
など、最低限を抑え、有効化します。
念の為、テーマも本運用先と同じものをインストールし有効化しています。
標準のブロックエディタは高いPCスペックが必要
処理能力の高いPCでは、ワードプレスのデフォルト編集画面で採用されているブロックエディタでもストレスフリーで記事を書いていくことが可能です。しかし、タブレット端末やスマホ、古いPCなどと、モバイル環境を含め何でも使う僕のような人は、Classic Editorのプラグインをインストール、有効化して、ビジュアル モードで書いていくほうが、動作が早くストレスを感じません。
下書きで書くのは、タイトル、見出し、段落、リスト作成まで
基本的に下書き専用Wordpressで書いているのは、タイトル、見出し、段落、リスト作成までです。途中からは、本運用のWordpress編集画面に下書き文章をコピペしてから、写真の挿入や文字装飾を行っていくと捗ります。
コピペの親和性が抜群
WordPressの編集画面から、Wordpressの編集画面にコピペするわけですから、見出し、リンク、リストなど大抵のものは、忠実に本運用画面にコピペすることが可能です。画像に関しては、実体がアップロードされていないとダメなので、本運用先での仕上げ段階で挿入していきます。
クラシックからブロックへの文章変換も可能
速度重視でクラシックエディタを使って、下書き文章を作成してきたとします。その後の仕上げはブロックエディタを使いたい場合は、文章をブロックへ変換することができます。
自動保存とリビジョンの違いを理解しておく
WordPressを下書きとして使うメリットはリビジョンが作り放題ということです。リビジョンが勝手に消えていくこともなく、いつでも前のバージョンに戻ったり、読み返すことができます。もちろんリビジョンが大量に生成されても本運用のデーターベースを汚しません。
WordPressには、「リビジョン」の他に、「自動保存」という機能があります。これらの違いを理解しておかないと混乱することになると思います。
リビジョン
リビジョンはどんどん生成され溜まっていき、いずれの過去記事にも戻ることができます。「更新」「下書き保存」「公開」のいずれかのボタンを押すことでリビジョンが生成されます。
リビジョンが生成されたときは、編集画面がリロードされ画面スクロールが一番上に移動します。
自動保存
自動保存は、一定時間(デフォルト1分)経過で自動的に一時保存される機能です。記憶は一回分しかなく、前回の記憶は上書きされます。一回分しか戻ることはできません。例えば、急な電源落ちが発生した場合、次回その記事の編集画面を開いたとき、電源落ちの1分以内の状態に戻ることが可能です。
クラシックエディタを使う場合は、右サイドバーの不要物を消して「更新」ボタンなどを追従させる
前述の通り、リビジョン生成を行うには「更新」「下書き保存」「公開」ボタンのいずれかを押さねばなりません。
ブロックエディタだとこれらのリビジョンを生成するボタン類は画面の上部にいつもあり、すぐに押すことができます。
しかし、クラシックエディタだとこれらが右サイドバーにあります。サイドバーの内容を少なくしておけば、記事が長文となり画面がスクロールしていっても、これらのボタンが追従してくれます。いつでも簡単に押すことができます。